Curry on Mars ?

GANG PARADE / LAST GANG PARADE

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ライブやイベントの動員も増え、メジャーデビュー、日比谷野音大阪城音楽堂でのライブも決定。着実にスターダムにのし上がりつつあるギャンパレの4thアルバム。

前作「GANG PARADE takes themselves higher!!」は、代表曲「Plastic 2 Mercy」の3度目になる再録が入っていることからも明らかなように、メンバーの入れ替わりを経て、派手な髪色やヤンキー風ファッションでビジュアルを刷新し再出発を思わせるものでありながら、オリジナルメンバーであるカミヤサキがBiSへレンタル移籍で不在、代わってBiSから歌唱力・ビジュアル共に抜群なアヤ・エイトプリンスが加入という、強力でありながらも、いびつな状態でリリースされました。それにより、ポジティヴとネガティヴがない交ぜとなったドラマティックな状況に立たされ、ある種の諦念を抱きながらも、とにかく上を向いてやるしかねぇだろ!という熱さとクールさがパッケージされた、最高に素晴らしいアルバムとなっていました。


カミヤサキというグループの支柱が不在だった修行とも言える10ヶ月間、トレード終了に伴うカミヤサキの復帰、さらに2人の新メンバー加入を経て、大きく成長したグループが送り出す今作は、這い上がりや敗者の逆襲のようなドラマティックな曲もありはするものの、前作と比べると、全体としては余裕や達観を感じさせる、ポップでバラエティに富んだ作品になっています。


冒頭、数々の苦難を乗り越え、メジャーデビューという一つの到達点を掴んだグループの歴史とリンクさせた詞を、まさかのBiS「primal.」オマージュのロックバラードに乗せた表題曲「LAST」で始まり、カミヤサキ復帰のタイミングでリリースされたドラマティックな「GANG2」が次曲に配され、少し重いなーと不安になりましたが、『一緒に楽しもうぜ』とファンに語りかけるエレクトロファンク

「Message」から様子が変わってきます。

アジアを意識したメンバーの歌唱が笑えるのに曲は失恋バラードという珍曲「HERETIC」、キャッチーなメロディとロシア民謡風のアレンジが印象的な「Jelousy Marionette」、ゲーム音楽風ハードロック「正しい答えが見つからなくて」、失われた過去への後悔や慕情を歌ったエレクトロバラード「BOND」、そして個人的お気に入りである、不自由な人生を強いられながらも、男を転がし強く生きようとする遊女を描いたヒップホップ「夜暗い夢」(タイトルのセンスもヤバい!)と、アルバム曲の完成度が非常に高いです。

 

バラエティに富みながらも、全体的なテンションはどちらかというとフラットな印象。バラバラなのに統一感が強いです。メンバー含め、運営や製作陣も同じ方向を向いているからこそ、こういう作品になったのかなと思います。


怒涛のスケジュールでリリース、イベント、ライブをこなしていく彼女たち。

今年はさらなる躍進の年になると思います。

要チェックです!

 

LAST GANG PARADE

LAST GANG PARADE