Curry on Mars ?

CHAI / PUNK

PUNK

"NEOカワイイ"を標榜し、スーパーオーガニズムのワールドツアーでオープニング・アクトを務めたり、バーガーレコードと契約したりと、日本のみならず世界からも注目を集めるCHAIによるセカンドアルバム。


めちゃくちゃにキャッチーなビジュアルと声を持っている時点で反則レベルに強いのに、音楽そのものも凄い。

これ聴かされちゃったら踊らない訳にはいかないよね、というグルーヴと、これまたキャッチーなメロディ。

空間に染み渡るようなキーボードと、ミュートを効かせてリフとアルペジオに徹するギターは、The 1975にも似ていると思ったり。

あと、親しみやすい見た目とでインディポップ的な音楽性のガールズバンドというと、やはりチャットモンチー以降の流れを汲んでるのかなと思ったのですが、コーラスワークや声の感じからはジュディマリ(YUKIちゃん)を感じたりも。

 

歌詞に関してはとにかくポジティブで、聴いていてパワーをもらえます。

反面、自分はスゴイとか、誰でもカワイイとか、コンプレックスすら長所になりうるとか、そういう、私はこうする!私たちはこうしたい!みたいな曲が多く、聴いていて少し疲れる面もあります。

そのポジティブさでリスナーを引っ張るパワーは持っているので、聴く側に寄り添うとか、逆に一歩引いた感じの詞があると、幅が広がるのでは、と感じました。


とはいえ、良盤です。

もしかしたら2019年、これを超えるインパクトを持った作品は出ないんじゃないか…と不安さえ覚えるほどです。


お気に入りは、去年リリースしたEPにも収録された「アイム・ミー」。

ちょっと切ないメロディとツービート、基本的にはルートを刻みながらもオイシイ所でハイポジションにドライヴする盛り上げ上手なベースライン、ニルヴァーナ「リチウム」風のコード進行と、僕のツボをつきまくりな一曲です。

同じくEP収録の「フューチャー」もイケてます!

 

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