Curry on Mars ?

THE YELLOW MONKEY / THE NIGHT SNAILS AND PLASTIC BOOGIE(夜行性のかたつむり達とプラスチックのブギー)

THE NIGHT SNAILS AND PLASTIC BOOGIE

寒気のするほどダサいジャケット、意味不明な長ったらしいタイトル、聴く前からスベリまくっている、イエローモンキーの記念すべきメジャーデビューアルバム(笑)。
見る人が見れば、デヴィッド・ボウイに影響を受けたバンドなのだろうと、かろうじて分かってもらえるくらい。
音楽性もグラムロックに傾倒しており、1992年のアルバムとは思えないほどの時代錯誤っぷり。
しかしながら、これが傑作。

前作「Bunched Birth」が陰と陽のバランスが取れた作品でしたが、こちらはその陽の部分を拡大させた作品と僕は捉えています。
あやしげで何言ってるかよく分からない歌詞の世界観とは裏腹に、お馬鹿な感じのメロディとアレンジが可愛いらしい曲が並びます。
上記の要素が炸裂しまくったデビュー曲「Romantist Taste」や「Subjective Lateshow」、エマちゃんのギターソロが最高すぎるアンセム「真珠色の革命時代」など、ライヴでもお馴染みの素晴らしい曲が数多く収録されており、初心者にもおススメです。

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それから、イエローモンキーというバンド及び、バンドの大多数の曲を書いているボーカル・吉井和哉は先達のミュージシャンへのオマージュが物凄く得意なのですが、このアルバムでもそれが遺憾なく発揮されており、上述の「Subjective〜」と「真珠色〜」はそれぞれデヴィッド・ボウイの「ダイヤモンドの犬」とモット・ザ・フープルの「すべての若き野郎ども」へのオマージュと思われます。
そういう発見でニヤニヤするのも、このバンドの楽しみ方の一つと思っています。

 


1991.12.28 THE YELLOW MONKEY Subjective Late Show @渋谷Lamama


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