Curry on Mars ?

藤井風 / LOVE ALL SERVE ALL

確かな歌唱力とクリエイティビティ、それに裏打ちされた、独創性を持ちながらも先人への敬意を感じさせる楽曲、そして持ち前のナイスキャラが人々の心を掴み、一躍時代の寵児となった藤井風。

デビューから2年でアリーナツアーや武道館公演、さらには紅白出場までもを成し遂げ、注目のアーティストという言葉すらも既に置き去りにした印象のある彼が、満を辞して放ったセカンドアルバム。

ディスコミュニケーションや愛憎を歌い、「陰」の要素が強かった前作と比較すると、全体的に「陽」の印象を受けます。それを表すように、ジャケットもモノクロから、柔らかな色合いのものへと移り変わりました。

過去の失敗や後悔などネガティブな要素も歌っていますが、それを踏まえて今を大事にしたり、未来へ向かっていくという歌が多く、聴き手に優しく寄り添い、背中を押してくれる楽曲が多く揃っています。

彼のルーツであるR&Bに、歌謡曲やロックの要素を絡めた雰囲気の曲が多かった前作に比べ、今作はよりストレートにR&Bに寄った曲が多い印象で、特に「ガーデン」のリズム隊の音色とグルーヴにはビリビリ痺れました!

個人的には、生涯の名曲リスト入りをしている「"青春病"」がついにフィジカル化されたのが、本当に嬉しい。

2020年のデビュー以降、コンスタントにリリースを続けてきた彼ですが、今作発表後もホールツアーが決まったり、新曲リリースのアナウンスがされたりと、まだまだ僕たちを楽しませてくれるようで、目が離せません。
日本に藤井風がいてくれてよかった!

LOVE ALL SERVE ALL

LOVE ALL SERVE ALL

  • 藤井 風
  • J-Pop
  • ¥2139